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スプレッドシートでできる!かんたん売上分析のやり方

  • 執筆者の写真: mellowlaunch
    mellowlaunch
  • 7月7日
  • 読了時間: 3分

個人事業主にとって、「売上の数字」はただの記録ではありません。そこには、お客様の行動や市場の動き、自分のサービスが“どのくらい求められているか”というヒントが詰まっています。ですが、「分析」と聞くと身構えてしまう方も多いはず。高価なツールや難しい統計知識が必要だと思っていませんか?

実は、売上分析はGoogleスプレッドシートやExcelといった身近なツールでも、十分に行うことができます。この記事では、初めての方でもすぐに実践できる「かんたん売上分析のやり方」を3つのステップで解説していきます。

1. まずは売上データを“整理”する

最初のステップは、売上の情報をきれいに整えることです。どんなに高機能な関数やグラフを使っても、元データがぐちゃぐちゃだと正確な分析はできません。基本的には、以下のような項目を1行ずつ記録していくのが理想です。

  • 日付

  • 商品・サービス名

  • 単価

  • 数量

  • 売上金額(単価×数量)

  • メモ(特記事項やイベント内容など)

このように整えておくことで、「どの商品がよく売れているか」「いつ売れているか」などを後から簡単に集計・比較できるようになります。

また、Googleスプレッドシートのフィルター機能を使えば、特定の月や商品のみを抜き出すのもワンクリック。日付の表記がバラバラにならないように統一し、関数で売上金額を自動計算しておくと、毎月の入力作業もラクになります。

2. 合計・平均・推移を“見える化”する

データが整ったら、次は集計と可視化です。たとえば、以下のような数値を出してみましょう。

  • 1ヶ月間の売上合計(=SUM関数)

  • 平均売上(=AVERAGE関数)

  • 1日ごとの売上推移(グラフ機能)

  • 商品別、曜日別の売上傾向(ピボットテーブルやCOUNTIF関数など)

たとえば、「金曜日に売上が高い」「A商品が月末によく売れている」など、グラフにしてみると目で見てすぐにわかる傾向が出てくることもあります。これらの情報は、キャンペーンのタイミングを決めるうえでとても役立ちます。

分析に慣れていない方は、棒グラフや折れ線グラフから始めてみるのがおすすめです。Googleスプレッドシートなら、該当セルを選んで「挿入→グラフ」で一発表示もできます。

3. 売上の“変化要因”を探る

売上を「数字で見る」だけで終わってしまうのは、もったいないことです。本当に大切なのは、その変化の“理由”を知ること。

たとえば、ある日だけ急に売上が上がっていたとしたら、「SNSで紹介された」「イベントをやった」「リピーターが集中した」など、何かしらの要因があるはずです。逆に、売上がガクンと落ちた日も、「大雨だった」「定休日明けだった」「特定の商品が品切れだった」などの背景があるかもしれません。

こうした“要因”をメモとして一緒に記録しておくことで、「次も再現するためにはどうすればいいか」「同じ失敗を避けるにはどう工夫すればいいか」が見えてきます。

さらに分析に慣れてきたら、広告費との比較や、リピート率の変化などにもチャレンジしてみましょう。売上だけでは見えてこなかった経営のヒントが、少しずつ浮かび上がってくるはずです。

まとめると

売上分析は、難しい作業ではありません。Googleスプレッドシートのような身近なツールと、ほんの少しの工夫があれば、誰でも今日から始められます。

ポイントは3つ。「データを整理する」「数字を見える化する」「変化の理由を探る」。このサイクルを繰り返していくことで、勘や経験だけに頼らない、根拠ある改善ができるようになります。

まずは、最近の売上をスプレッドシートにまとめてみましょう。数字が、きっとあなたに何かを教えてくれるはずです。

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