月別比較で見つかる“伸び悩み”の正体
- mellowlaunch
- 6月25日
- 読了時間: 3分
最近「なんとなく予約数が伸びない」「売上が頭打ちになってきた気がする」と感じていませんか?そうした“感覚的な停滞”を放っておくと、気づかないうちに大きな機会損失につながることがあります。そこで役立つのが、月別データの比較です。日々の数字を見ているだけでは見逃しやすい、長期的な変化や伸び悩みの“正体”が見えてきます。
感覚では見抜けない停滞、数字が語る本当の変化
たとえば、ある月に「去年と同じくらい忙しかった」と感じたとしても、実際に売上や予約数を前年同月と比較すると、10%以上落ちていた…ということも珍しくありません。日々の業務は目まぐるしく、忙しさだけで“結果が出ている”と錯覚しがちです。しかし、数字は正直です。数字をきちんと見てみると、「去年はこの時期にキャンペーンをしていたが、今年は何もしていなかった」「広告を止めたのが影響していた」といった原因が浮かび上がってくることもあります。
特に重要なのが、**「前年同月比」**を見ること。月別の売上推移は季節性に左右されやすいため、単なる前月比では変化の理由が見えづらいケースもあります。前年と比べることで、同じ条件下での「変化」を捉えやすくなるのです。
変わらない施策が“現状維持”を招く
数字が伸びない理由として多いのが、「同じことを続けているから」です。たとえば、Instagramの投稿が毎月似たような内容だったり、キャンペーン時期がいつも同じだったり。以前は効果があった施策も、時間が経つにつれて反応が薄れていくのは当然です。お客様のニーズやSNSのアルゴリズムも、常に変化しています。
月別比較をすると、「去年と同じような取り組みをしていたのに、反応が悪くなっている」という事実に気づけます。これは、施策の見直しや改善のタイミングを示す“サイン”です。変化に気づき、次の一手を打つことが、再び数字を伸ばす第一歩になります。
また、月ごとに何をしていたかの“記録”を残しておくことも非常に大切です。売上や予約数の増減だけでなく、「その月に何をしたか」「広告費はいくらかけたか」「どんな投稿をしたか」といった行動ログをセットで残しておくと、比較分析の精度が一気に高まります。
月別の波を味方にする戦略思考
そもそも、1年を通してずっと同じように売上が伸びるわけではありません。業種やターゲットによって、繁忙期・閑散期の“波”は必ず存在します。たとえば、美容室であれば3月や12月は予約が殺到しやすく、6月や9月は落ち込みやすい…など、パターンがあるはずです。
この波を把握しておくことで、先回りした戦略が立てられます。閑散期にはキャンペーンや新サービスの導入を試す、繁忙期には予約枠を増やすなど、月ごとに「攻め」と「守り」を使い分けることができるのです。
また、好調だった月の数字を見直すことで、「なぜ伸びたのか?」という成功要因の分析も可能になります。売上が良かった月は、価格改定をしていた?特別な広告を出していた?意外な投稿がバズっていた?こうした分析を繰り返すことで、打ち手の再現性が高まり、再び数字を伸ばすヒントになります。
まとめると
数字の停滞を感じたら、まずは感覚に頼らず、月別の比較データをチェックしてみましょう。「前年同月比で下がっていないか?」「取り組み内容は去年と同じになっていないか?」「好調だった月との違いは何か?」こうした問いを立てることで、漠然とした不安やモヤモヤが、“具体的な改善点”として見えてきます。
過去のデータは、未来のヒントです。今までの積み重ねを数字で振り返ることで、今やるべきこと、変えるべきことがはっきりします。月別比較というシンプルな視点を取り入れて、あなたのビジネスをもう一段階、次のステージへと進めていきましょう。
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