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リピーターの傾向をスプレッドシートで掴む方法

  • 執筆者の写真: mellowlaunch
    mellowlaunch
  • 7月8日
  • 読了時間: 3分

店舗やサービスを運営していると、「リピーター」の存在が売上を支えていることを実感することが多いものです。では、そのリピーターとは具体的にどのような人たちで、どんな傾向があるのか。勘や感覚だけでなく、スプレッドシートを使ってきちんとデータで把握してみましょう。

1. データを整備することから始めよう

まず最初にやるべきは「データの整備」です。顧客分析は情報が整っていなければ始まりません。最低限、次のような項目を記録しておきましょう:

  • 顧客ID(または名前)

  • 来店日

  • 購入商品

  • 購入金額

  • 支払方法

一行につき一回の取引が記録されている形式が望ましいです。この形式にしておけば、スプレッドシートの機能を活用してフィルターをかけたり、条件付きで抽出したりするのがとても楽になります。特に「日付」と「顧客ID」の管理が肝です。

2. COUNTIFでリピーターを見つける

次にやるべきは、「どの顧客が何回訪れているのか」を数えることです。スプレッドシートの中でも頻出のCOUNTIF関数を使えば、同じ顧客IDが何回出現しているかを数えることができます。

excel

コピーする編集する

=COUNTIF(A:A, A2)

上記のように使えば、A列にある顧客IDのうち、A2と同じIDが何回あるかを数えられます。この結果を新しい列に入れておけば、「リピート1回」「リピート2回以上」などで分類できます。

さらにUNIQUE関数と組み合わせれば、全体のユニークな顧客一覧も作れるので、リピーター率やリピート回数の分布もわかります。

3. ピボットテーブルでリピーターの特徴を可視化

リピーターの数がわかったら、今度はその人たちの特徴を探ります。たとえば以下のような観点が考えられます。

  • 来店の曜日に偏りはあるか?

  • リピーターは新規より高額な買い物をしているか?

  • 特定の商品をよく買っているか?

こういった傾向を掴むのに便利なのが「ピボットテーブル」です。スプレッドシートのピボットテーブル機能を使えば、曜日ごとの来店数や、顧客ごとの平均購入額などを瞬時に集計できます。たとえば「リピーターの多くは金曜日に来店している」という傾向がわかれば、その曜日に合わせたキャンペーンや商品配置の見直しができます。

また、特定の商品を繰り返し購入している傾向がある場合、セット販売や関連商品の提案など、マーケティングにも応用可能です。

まとめると

リピーターを増やすには、まず「誰が」「どんな傾向で」リピートしているのかを正確に知ることが第一歩です。その分析には高価なツールがなくても、スプレッドシートで十分対応可能です。最初は地道なデータ整備からですが、関数やピボットテーブルを使って集計することで、あなたの事業の隠れた強みや課題が見えてくるはずです。

顧客の感覚を、数字で裏付ける。それだけで販促も戦略も、ぐっと説得力を増すのです。

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