顧客管理とデータ分析はどこが違う?
- mellowlaunch
- 5月26日
- 読了時間: 3分
「お客さんの情報、ちゃんと残せていますか?」個人でサロンや店舗を運営していると、ついつい後回しにしがちな顧客管理。ですが、せっかくお金をかけて広告を出したり、丁寧に接客したりして得た“ご縁”を活かすためには、情報を記録することがスタートラインです。
一方で最近よく聞く「データ分析」。この言葉だけで「なんだか難しそう…」と感じる方も多いかもしれません。でも実は、顧客管理とデータ分析はまったく別物でありながら、密接に関係しています。
顧客管理=“残すこと”、データ分析=“活かすこと”
まずはそれぞれの役割を整理してみましょう。
顧客管理とは、名前や連絡先、来店履歴、購入商品など、お客様に関する情報を整理し、必要なときにすぐに取り出せるようにしておくことです。たとえば「次回の予約はいつだったっけ?」「どの商品を買ったっけ?」といった情報を確認できる状態にしておくことが目的です。
一方のデータ分析は、「その情報から何が読み取れるか?」を考え、経営やサービスに活かすステップです。たとえば、以下のような問いに答えることが分析になります。
リピートが多いお客様の共通点は?
売上が多かったのはどの曜日?
あるキャンペーンで効果があったのはどの年齢層?
つまり、顧客管理は“情報の保存”、データ分析は“情報の活用”。この2つは目的も役割も異なるのです。
「なんとなく管理」から卒業しよう
実際には、紙のノートやメモアプリに顧客情報を記録している人も多いと思います。それ自体は悪くありません。でも、「あとから見返すのが面倒」「前回の情報がどこにあるかわからない」となってしまっては、“管理”がうまくいっているとは言えません。
まずは最低限、「氏名・連絡先・来店履歴」が一覧で見られる状態にするのが理想です。ExcelやGoogleスプレッドシートを使っても良いですし、無料の顧客管理アプリを使ってもOKです。
「入力が面倒」と感じるかもしれませんが、何も毎回詳細なメモを残す必要はありません。来店日・メニュー・一言コメント程度で十分。小さな習慣の積み重ねが、後々大きな価値を生み出します。
分析の第一歩は「問いを立てること」
データ分析と聞くと、専門知識がないと無理だと思ってしまう方も多いですが、実はとてもシンプルです。大切なのは、最初に「知りたいこと(問い)」を決めること。
たとえば、「最近来店が減ってきた気がするけど、どの年代のお客様が減ったのか?」「クーポンを使ったお客様のリピート率は?」など、あなた自身が“気になっていること”が分析の入口です。
その問いに答えるために、何のデータが必要かを考えましょう。最初は難しく考えず、紙にメモしてもOKですし、Excelに手入力でも構いません。大切なのは、「記録する→見返す→考える→活かす」の流れを意識することです。
まとめると
顧客管理とデータ分析は混同されがちですが、役割はまったく異なります。
顧客管理:お客様の情報をきちんと“残す”こと
データ分析:その情報を“活かす”こと
どちらか一方だけでは意味がなく、両方が揃ってこそ、リピートや売上アップなどの結果につながります。
小さな事業こそ、お客様との関係性が売上に直結します。まずは「情報をきちんと残す」ことから始めてみませんか? 分析はそのあとでOKです。できるところから一歩ずつ進めていきましょう。
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