顧客情報、ちゃんと残せてますか?
- mellowlaunch
- 5月24日
- 読了時間: 3分
個人で事業を始めたばかりの方や、小さなお店を経営している方の中には、「リピーターのお客様は顔で覚えてるから大丈夫」「紙の予約帳があるから、それで十分」と思っている方も多いかもしれません。
けれど、顧客情報は**“なんとなく”覚えている**だけでは、どこかで限界がきます。たとえば忙しい日が続いたとき、過去のやりとりを思い出せなかったり、常連さんへの対応があいまいになってしまったり。そうなると、せっかくの信頼関係も少しずつ薄れてしまう可能性があります。
顧客情報を「きちんと記録し、活用できる状態にする」ことは、信頼と売上を守るための大切なステップです。今回は、ITが苦手な方でもできる顧客情報管理の最初の3ステップをご紹介します。
1. 顧客情報は「記憶」ではなく「記録」する時代へ
お客様の名前や来店履歴、施術内容など、覚えておくのはとても素晴らしいことです。ですが、人の記憶には限界があります。特にお客様の数が増えてきたり、1人でお店を切り盛りしていたりすると、記憶に頼った接客はどうしても不安定になります。
今や、顧客情報は**“覚える”のではなく“残す”もの**です。最初はノートやカレンダーでも十分です。「いつ、誰が、何をしたか」を簡単にメモしておくだけでも、次回の接客に活かせます。
「この前は肩がつらいとおっしゃってましたよね」「前回のカラー、周囲から好評だったと伺いました」そんな一言が、お客様にとっての“特別感”を生み、リピーター化にもつながっていきます。
2. 情報は“使える形”で残すのがポイント
ただメモを残すだけではなく、後から見返してすぐ活用できるように整理しておくことが大切です。
たとえば、以下のような項目を意識しておくと便利です。
名前・連絡先
来店日・回数
サービス内容や好み
次回来店の提案や注意点
手書きのノートでも、Googleスプレッドシートでも構いません。大事なのは、「後から見返せる」「並べて比較できる」「検索できる」こと。
一度データとして残しておけば、次回来店時にパッと情報を確認できますし、「1ヶ月以上来ていないお客様だけにメッセージを送りたい」といったマーケティング施策にもつなげられます。
3. ITが苦手でもできる“簡単な仕組み”を導入しよう
「ITは苦手だから…」とあきらめがちですが、最近は初心者向けのツールもたくさんあります。
たとえば、LINE公式アカウントを使えば、個別のトーク画面にメモを残したり、「タグ」でお客様の属性を管理したりすることができます。また、WixやRepitteなどの予約サービスを使えば、来店履歴や予約データを自動で蓄積できるため、入力の手間も最小限です。
最初からすべてをITで管理する必要はありません。まずは「記録を残す仕組みを1つ導入してみる」だけでOK。慣れてきたら、少しずつ拡張していけばよいのです。
大切なのは、「記録が続けられる形になっているか」。面倒に感じてしまうと、どうしても習慣化しません。自分が“使える・続けられる”と思える方法を選びましょう。
まとめ:顧客情報は、あなたのビジネスを支える“資産”です
顧客情報を整理し、活用できるようにすることは、事業の信頼性と収益の両方を高めるために欠かせません。記憶に頼るのではなく、仕組みで支える。
「記録する」ことを習慣にし、「見返せる」ように整理し、「ITの力」を少しだけ借りる。
この3ステップを意識することで、ITが苦手な方でも顧客情報をしっかり活かせるようになります。あなたのビジネスにとって、顧客情報はかけがえのない財産。今日から一歩、始めてみませんか?
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