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感覚から卒業!数で見るお店の健康診断

  • 執筆者の写真: mellowlaunch
    mellowlaunch
  • 5月8日
  • 読了時間: 3分

「今日は忙しかったな」「お客さんの反応は良かった気がする」──そんなふうに、日々の営業を“感覚”で振り返っていませんか?個人でお店を運営していると、どうしても主観に頼りがちになります。ですがその感覚、意外とあてにならないことも多いのです。

たとえば、「今日は大入りだった」と感じた日でも、実際に数字を見てみると、売上が思ったほど上がっていなかったり、利益率が悪かったりすることもあります。逆に、「今日はヒマだったな」と思った日が、実は客単価が高く、利益率が良かった、なんてこともあるのです。

つまり、感覚は大事ですが、それだけに頼っていてはお店の「本当の状態」は見えてきません。お店を健康に保つには、まず“数字”を通じて自分のお店を客観的に見つめることが欠かせないのです。

最低限おさえておきたい3つの数字

では実際に、どんな数字を見ればお店の状態を把握できるのでしょうか?ここでは、これだけは毎日チェックしてほしいという「3つの基本指標」をご紹介します。

1. 客数

まず基本となるのが、1日の来店者数。曜日別・時間帯別で記録していくことで、「どの時間にお客様が多いのか」「逆に落ち込む時間帯はどこか」といった傾向が見えてきます。繁忙時間帯のオペレーション改善や、集客施策のヒントにもつながります。

2. 客単価

売上を客数で割ることで客単価が算出できます。これを記録することで、「高単価メニューが出た日はどんな共通点があるか」「値引きやキャンペーンが利益にどう影響したか」といった分析ができるようになります。

3. リピート率(新規・既存比)

新規顧客と既存顧客の割合を記録しましょう。これにより、「リピーターが増えているか」「新規集客が鈍化していないか」など、マーケティング視点での判断が可能になります。LINEや予約システムを活用すれば、簡単に把握できる仕組みも整います。

数字を「見える化」することで、未来が変わる

数字を記録するだけでは、ただの“記録魔”で終わってしまいます。大切なのは、それを「見える化」して活用すること。エクセルやGoogleスプレッドシート、無料のBIツールを使えば、誰でも簡単にグラフ化できます。

たとえば、曜日別の売上推移をグラフにすれば、「水曜は売上が落ちがちだからキャンペーンを打とう」「月末にかけて来店数が減るので、LINEでフォローしよう」といった対策が打てるようになります。

また、客単価が急に落ちた日を分析すれば、「セットメニューが出ていない日だった」「クーポンの使用が多かった」などの原因が見えてきます。そこから改善策を考え、実行することで、お店はどんどん健康的になっていきます。

【TIPS】Googleスプレッドシートで始める“見える化”

スプレッドシートを使えば、今日からでもデータ管理が始められます。特別なスキルは不要です。

  • 日付・売上・客数・客単価などを1行ずつ記録するだけでOK。

  • 「挿入」→「グラフ」で簡単に折れ線グラフや棒グラフが作成できます。

  • 「条件付き書式」を使えば、売上が一定値を下回った日に色をつけるなどの視覚的工夫も可能。

  • スマホからも編集・閲覧できるので、営業後にサクッと入力できます。

シンプルな記録から、明日のヒントが見えてきます。

まとめると(お店の健康診断)

お店の運営は“感覚”も大切ですが、“数字”で見てこそ本当の状態がわかります。今回紹介したお店の健康診断「客数・客単価・リピート率」の3つの数字は、誰でもすぐに記録を始められるシンプルな指標です。これらを毎日記録し、Googleスプレッドシートなどで見える化することで、自分のお店の強みと弱みがくっきりと見えてきます。

数字を味方につければ、「なんとなくうまくいっている」から、「ちゃんと伸びている」へとステージアップできます。今日の営業が終わったら、ぜひ一度、数字でお店を診断してみてください。未来はきっと変わります。

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