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「わからない」を言える環境が失敗を減らす

  • 執筆者の写真: mellowlaunch
    mellowlaunch
  • 6月20日
  • 読了時間: 3分

事業を始めると、「全部自分でやらなければ」というプレッシャーに追われがちです。特にIT関連のことになると、ホームページや予約システム、データ管理、セキュリティなど、専門的な要素が急に増えてきます。

そんなとき、つい手が止まるのが「これ、よくわからないな…」と思った瞬間です。しかし、実はその「わからない」を言えるかどうかが、失敗するか成功に近づくかを分ける大きな分岐点になることをご存じでしょうか。


「わからない」を言えずに起きる、よくある失敗

「こんなこと聞いたら恥ずかしいかな」「調べたら何とかなるかも」と、つい一人で抱え込んでしまうことはよくあります。しかし、そうして後回しにされた“わからないこと”は、のちに思わぬトラブルの引き金になります。

たとえば、

  • 無料ツールを使っていたつもりが、有料プランに切り替わっていて気づいたら月額数千円が発生していた

  • セキュリティの設定を忘れていて、顧客情報が第三者からも見えてしまっていた

  • ホームページを作ったけれどスマホで崩れていて、集客につながらない

これらは、すべて「誰かに聞けば一瞬で解決したこと」かもしれません。でも、その“誰か”がいなければ、何日も悩み、損をしてしまう。これは本当にもったいないことです。


「わからない」と言える安心感が、次の行動を後押しする

たとえば、「この画面、どこを押せばいいの?」「この設定で合ってる?」と気軽に聞ける相手がいたら、どれほど心強いでしょうか。

“なんとなく”で進めるのではなく、“確認しながら進める”ことができると、ミスは格段に減ります。そして、ひとつずつ確認して解決できるという体験は、少しずつ自信につながっていきます。

ここで大事なのは、「どんな質問でも笑わずに受け止めてくれる相手がいるかどうか」です。遠慮なく聞ける環境があることで、「失敗したらどうしよう」という不安が和らぎ、前向きな気持ちでチャレンジできるようになるのです。


伴走者がいれば、わからないは“成長のきっかけ”に変わる

「わからない」=「足りない」と捉えがちですが、実はそれは「学べるチャンス」です。問題は、“わからないことをそのままにしておく”こと。

でも、知識のある誰かが一緒にいてくれることで、「知らないことは聞けばいい」「今わからなくても大丈夫」という安心感が生まれます。結果として、変な方向に進んで手戻りするようなこともなくなり、時間も労力も無駄にしなくて済むのです。

さらに、こうした対話を重ねていく中で、自分の事業の軸や、やりたいことがより明確になるケースも多くあります。つまり、技術的な不安を解消するだけでなく、事業全体の方針を見直す機会にもなるのです。

たとえば、私自身、ITに不安を持っていた個人事業主の方々と多くやり取りをしてきましたが、「最初に相談してよかった」と言っていただけることが本当に多いです。専門的な知識を提供するだけでなく、事業主さんが「安心して自分のペースで進められる環境づくり」こそ、私たちのようなアドバイザーの大事な役割なのだと感じています。


まとめると

「わからない」と素直に言える環境があること。それは、事業を継続する上での大きな安心材料になります。失敗の多くは、誰にも相談できずに自己判断で進めてしまった結果です。

だからこそ、「こんなこと聞いてもいいのかな?」と思うようなことを、気兼ねなく聞ける関係性を築いておくことが、長い目で見て事業の土台を支えてくれます。

もしあなたが今、「ちょっと不安だな」「誰かに相談したいな」と思っているなら、その“わからない”を誰かと一緒に言葉にしてみることから始めてみてください。それがきっと、次の安心につながっていきます。

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