お客様の属性データって何を記録するべき?
- mellowlaunch
- 6月18日
- 読了時間: 3分
「お客様の情報、ちゃんと残せてますか?」
個人事業をしていると、売上や来店数など“数字”には自然と目が向きますが、「どんな人が来てくれているのか?」という情報は意外と抜けがちです。お客様の属性データは、売上の“結果”ではなく、“背景”を読み解くための大切なヒントになります。今回は、記録すべき項目や活用のポイントについてお話しします。
属性データってなに?まずは基本をおさらい
「属性データ」とは、お客様一人ひとりの“変わりにくい情報”のこと。たとえば年齢・性別・居住エリア・職業などが代表例です。これらは一見、売上やサービス内容と直接関係がないように見えるかもしれませんが、実はとても重要です。
たとえば、あなたのお店が20代女性に人気だとしたら、それに合ったメニューや発信方法が見えてきますし、逆に「男性のリピート率が低い」ことがわかれば、改善のきっかけにもなります。
つまり、属性データは「なぜ来てくれているのか」「誰にもっと届くべきか」を知る土台になるのです。
記録すべき項目は“目的”から逆算する
ここで大切なのは、「何でもかんでも記録しよう」としないこと。記録する目的が明確でないと、結局そのデータは“使わないまま”眠ってしまいます。
たとえば、こんなふうに考えてみてください。
目的:リピーターを増やしたい → 年齢、職業、過去の来店回数、利用メニュー
目的:新規をもっと増やしたい → どこから来たか(SNS・紹介・広告など)、居住エリア、初回来店理由
目的:メニュー開発の参考にしたい → 年齢層別の人気メニュー、職業別の来店時間帯
記録の項目は少なくて大丈夫。重要なのは「その情報が意思決定に役立つかどうか」です。たとえば、サービス提供時に軽くヒアリングした内容や、予約フォームで自然に入力してもらう形でも十分です。
データは“使ってこそ”意味がある
せっかく集めたデータも、「集めっぱなし」では意味がありません。毎月の振り返りやキャンペーン設計時に、“少しだけ”データを見返す習慣をつけてみましょう。
たとえば:
「このメニューは30代女性のリピート率が高い」
「土曜に来店するのは職業:会社員が多い」
「この地域からの来店はSNS経由が中心」
こういった気づきがあれば、LINE配信の文面を変えたり、キャンペーン内容をターゲットごとに調整できます。紙での記録でもいいですが、できればExcelやクラウドツールで管理すると、後からの活用がしやすくなります。
記録→分析→改善。この流れが自然と習慣になると、ビジネスは確実に変わっていきます。
まとめると
属性データは、お客様を“数”ではなく“人”として見るための大切な道具です。記録すべき内容は、あなたの事業の目的によって変わります。「今の自分にとって必要なデータは何か?」を考えることがスタート地点です。
大切なのは、完璧なデータを集めることではなく、「今日から少しでも活かせるデータを持っている」こと。予約時に一言ヒアリングして記録するだけでも、立派な属性データになります。
お客様の顔が数字の向こうに見えてくると、次に打つ手もずっと考えやすくなりますよ。
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