予約ボタンの場所で反応が違う?
- mellowlaunch
- 6月24日
- 読了時間: 3分
「予約ボタンの場所を変えただけで、予約数が増えたんです。」
そんな話を、最近よく耳にします。実際に施策として取り組んでみると、その効果に驚かされる方も少なくありません。見た目は変わらなくても、ユーザーの動きや感じ方は大きく変わる。それが“ボタンの配置”というUX(ユーザー体験)に関わる要素です。
今回は、予約ボタンの「場所」に注目して、ユーザーの行動にどのような変化があるのかを見ていきます。
なぜ「予約ボタンの位置」が重要なのか?
私たちはウェブページを閲覧する際、あらかじめ設計された導線に沿って行動しています。情報を読み進め、必要性を感じたときに「問い合わせ」や「予約」などのアクションを取ります。つまり、そのときに目に入る場所に“ボタン”がなければ、せっかくの意欲を逃してしまう可能性があるのです。
特にスマートフォンでは画面の大きさが限られており、ユーザーがスクロールを続ける手間を嫌う傾向にあります。予約ボタンがページの最下部にしかなければ、途中で離脱される確率も上がります。
また、ユーザーの心理状態もポイントです。サービスや商品に「良さそう」と感じた瞬間にアクションできる環境を用意することで、直感的な予約を後押しできます。これが、ボタンの位置が成果に直結する理由です。
実際に変えてみた結果…
具体的な事例をご紹介しましょう。
ある美容サロンでは、もともと「施術メニューの下」にだけ設置されていた予約ボタンを、「ページの最上部」と「各メニュー項目の横」にも追加しました。さらに、ページの最下部にも大きな予約ボタンを固定表示する仕様に変更。
結果として、1ヶ月後には予約数が約1.6倍に増加しました。アクセス数や広告予算は以前と変えていません。変えたのは「予約ボタンの場所」だけです。
この成功の理由は、「ユーザーのタイミングに合わせて行動できる導線」を用意したこと。ページを開いてすぐ「この人、良さそう」と思えば、上部のボタンで予約ができる。メニューを見て「この内容ならお願いしたい」と思えば、横のボタンを押せばいい。つまり、“考えたタイミング”と“行動のしやすさ”が一致していたのです。
ユーザー目線で配置を考える
ここで大事なのが、「自分のページを自分で見ていると気づきにくい」ということです。
自分が作ったページや長く使っている構成は、どうしても「この位置にあるのが当然」と思ってしまいます。しかし、新規ユーザーにとっては違います。初めての訪問者にとって、どこにボタンがあるのか、どこを押せばいいのか、というのは非常に重要な要素。
たとえばスマホの場合、ユーザーの多くが“右手で片手操作”をしています。そうすると、親指が自然に届くのは画面の下半分です。予約ボタンが画面上部にしかないと、それだけで行動のハードルが上がってしまうわけです。
また、ページの途中まで読んで離脱するユーザーも多いため、「途中にも予約ボタンを設けておく」ことも有効です。ボタンは1つだけでなく、適切な場所に複数用意しておくことで、さまざまなユーザー行動に対応できるようになります。
まとめると
予約ボタンの位置は、単なるデザインの話ではなく「ユーザー体験」と「成果」に直結する重要なポイントです。アクセスがあるのに予約が少ない、広告費をかけているのに結果が出ない――そんな悩みのある方は、まず「予約ボタンの場所と数」を見直してみることをおすすめします。
押されるボタンとは、ただ“ある”だけでなく、“押しやすい場所にある”ことが大前提。小さな工夫が、大きな成果につながるかもしれません。
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